アバドの楽しい音楽会

20世紀の後半、カラヤンからベルリンフィルのタクトを引き継ぎ、世界最高峰の指揮者として活躍したクラウディオ・アバドが手掛けた絵本があります。若い音楽家から常に学びを得ていたというアバドから、子供達へのギフトと言えるでしょう。生い立ち、指揮者の仕事、オーケストラの編成や各楽器の起源や構造について幅広く知ることが出来る絵本です。知的でバランス感覚に優れ、豊かな情緒を兼ね備えた、まさにアバドらしさが感じられる面白い一冊です。ピアノを学んでいる人達にも音楽の視野を広げるために読んでもらいたいです。パオロ・カルドニ 絵