ユウマ君 年中さんの軌跡

発表会に出演するユウマ君は、連弾曲「ラブミーテンダー」に挑戦しています。1年程前から通っている早生まれの年中さんです。レッスンを始めるにはまだ幼かったので、一緒に体験へ来たお兄ちゃんから先に始めるようにご提案しました。お母様はユウマくんの音楽好きな素質を感じていらっしゃるご様子で「それでも、是非一緒にお願いします」と言われたので、お受けしたのでした。始めのうちは机の下にもぐったり、教室のものをあれこれ触ったりして、レッスンに集中する気配がありません。おふざけが大好きで、さてどうしたものでしょう。幼児教育の初心に返って、まずはレッスンのルール作りから。始めと終わりの挨拶は丁寧に。お話をする時はよく目を見て。活動の切り替えを早く。無理してピアノを弾かせない。子供を信じて待つ。これらの基本を意識してコツコツとレッスンに取り組む流れを作っていきました。

ピアノを弾くまでの半年は歌と音感のトレーニングにほとんどの時間費やしました。お母様にもご協力頂いて、一緒に踊ったり、膝の上でリズム遊びをしたり。ユウマ君は耳がよかったので、ピアノを弾かなくてもいろいろな活動を楽しく出来たのです。今では音感トレーニングの効果がじわじわと効いています。譜読みのスピードも年中さんにしては十分なレベルまで達しています。お母様は今では少し遠くから、レッスンを見守っています。発表会では舞台に出てから、帰って来るまで一人でやらねばいけません。お辞儀も様になって来ました。