音楽の贈り物 2017の終演とともに、一年間のスクール活動も幕を閉じました。12月は瞬く間に過ぎてゆき、30日になった今日、ようやく先週のコンサートの写真をめくる気分になりました。さて、いろいろあったけれど、来年にはモチコピアノスクール創立5周年を迎えます。
音楽は夢や希望、愛といった概念を象徴するものだと思います。シンプルで難しくて、言葉では伝えにくい。
「でも、音楽がもし愛を養うことができるなら、演奏するのだ!」
(シェークスピア)
とあるように、演奏出来るって素晴らしい事なんですね。
5周年。楽しみで仕方ありません。
共演者の皆様、ご来場頂いたお客様、そして日々のレッスンを通じて元気をくれた子供達、本当にありがとうございました。2018年。変わりゆく時代の中で、希望を絶やさず、明るい将来を描いていきましょう。
よいお年を!
午前中のホールリハーサルが終わりました。舞台袖の動き、ナビゲートのタイミング、細かい演出の確認までざっと2時間でまとめました。撮影の打ち合わせもバッチリです。午後は調律が入り、バレエと合唱団のリハーサルを済ませたら18時半会場。合唱団がまとまるかが、最後まで心配なのですが。普段はリラックスムードの出演者たちですが、いよいよ、緊張感が出てきた様子です。
いよいよ明日、世界を舞台に活躍するアーティスト達がロシア、シンガポール、イタリアから来日します。明日からは一部レッスンはお休みとなり、本番へ向けてのリハーサルと準備に注力します。初めての取り組み、バレエとのコラボも楽しみです。今年もピアノを習っている子供達はもちろん、クリスマスの思い出に、たくさんの方へ音楽の贈り物をお届けします。チケットのお問合せ
今日はソラリア天神にある LOVE FM でラジオ収録でした。毎週日曜7〜8時放送の「滝悦子のマイブックストーリー」人は誰しも心に残る一冊があるもの。その本について、一時間じっくり語る向学情報番組となっております。さて、選んだ1冊とは。子供時代、留学時代の話も交えてご紹介しました。番組冒頭ではハイドンのピアノソナタよりアレグロが放送される予定です。是非、オンエアをお聴きください!
12/17(日)7〜8時 LOVE FM 76.1MHz
ワクワクするクリスマスイベントを企画しました。これからの時代を生きる子供達へ、夢と希望を届けたい。昨年、そんな思いで始めた「音楽の贈り物」コンサートは、満員のお客様からご好評を頂きました。そして、今年は海外から4人のアーティストに加え、スクールから8才のピアニストが出演します。さらにツルタバレエ芸術学校から中学2年生の松永陽夏さんが生演奏とのコラボレーションで出演する他、アンコールでは子供合唱団も登場します。世界のアーティストと子供達が奏でる、クリスマスファンタジー。是非、ご家族お揃いでお出かけ下さい。
12/22(金)19:00 開演
福岡市中央市民センターにて
ある小学1年生の男の子が「レッスンに一人で行きたい」と言い出したので、お母様には終了時間にピックアップしてもらい、1人でレッスンを受けてみることに。その日はやる気も十分で、受け答えもハキハキ。高い集中力が最後まで続きました。「これなら1人でも大丈夫だね」と先生から褒められて、意気揚々と帰っていきました。ところが、いつまでもうまくはいきません。レッスンを始めるまでぐだぐだしたり、挨拶が雑になったり、宿題を忘れたり。家庭での細やかなケアのためにも、小1では保護者が同席したほうが良いでしょう。小3くらいまでは同席が必要だと思いますが、「ひとりでやりたい」という気持ちは、自立心の現れなので、前向きに考えていいのです。肝心なのは習い始めです。保護者が同席してレッスンで習った内容を家庭でも繰り返す。1〜3年くらいの期間は大変だと思いますが、後がずっと楽になりますから是非頑張ってください。
スクールの講師がピアノコンクールの審査員を務めます。
10/3 日本クラシック音楽コンクール 福岡本選
11/5 九州国際バッハコンクール 福岡予選
近年のコンクールは多様化し、目的に応じて参加者が選ぶ時代になっています。受験を考えているコンクールをあらかじめ下見しておくとよいでしょう。モチコピアノスクールではコンクールには慎重に取り組んでいます。競争意識よりも、音楽とピアノへの純粋な好奇心こそが豊かさを育むからです。とは言え、コンクールには人の関心を惹き付ける力があり、実際に参加してみると貴重な経験を得られることもあります。親御様からコンクールの相談を受ける時には、参加を決める前にしっかりと話し合い、結果に関わらず受験後もピアノを楽しく続けられるように努めています。今回の審査を通して、出来るだけ子供たちのは励みになるようなメッセージを伝えられたらと思います。
ピアノの練習が嫌いな理由の1位はズバリ、譜読みが面倒だからだと思います。心当たりはありませんか。お母様にとって毎日の練習にどのように付き添えばいいのか、素朴な疑問だと思います。そんな時は是非、次の3つに気をつけて練習を見てあげてください。
①リズム
②音程(ドレミ)
③指使い
②の音程が間違っていたら、誰の耳にもすぐに分かると思いますが、①のリズムは意外とルーズになりがちです。音楽はリズムから、と言われるほど、リズムは大切な要素になります。そして、③の指使いも大切です。楽譜に書かれてある指使いの指示を見落していても、音楽的には問題なかったりします。でも、何の指でも良い訳ではありません。実は指使いはとても奥が深く、音楽性と密接な関係があります。書かれてある指使いが全て正しい訳ではありませんが、型を学習することで将来の伸びが変わってくるのです。とくに小学校低学年くらいまでは、上記の3つに気をつけてお子さんの練習を丁寧に見てあげて下さい。
オランダのヒーローがコラボした絵本。アムステルダム留学時代に親しんだお二人と再会しました。ミッフィーとお話しながらたくさんの名画が登場するという設定です。
「この おんなのこは だれかしら」娘さんかな。奥さんかな。お手伝いさんかな。
「きれいな あおい ぬの。あかい くちびる。ひかる しんじゅの みみかざり」
絵を見ることで物をよく観察して想像する習慣につながるような気がしました。巻末には各ページに掲載されている絵のキャプションがしっかりと書かれていて、とても勉強になります。
年中さんから小学2年生までの子供達を集めて、夏のおさらい会をしました。夏休みに入ってのんびりしたい時期ですが、子供達には一週間ほど頑張って練習してもらいました。
まずは、音出しリハーサルから。スタインウェイ D-274。世界で一番いいピアノだよ、と話すと、みんなのやる気もグンっとアップ。いつものグランドピアノよりずいぶん長いですね。
弾く順番は早いもの順です。ハイ、ハイ、ハイと元気な声が響きます。舞台袖はありませんから、ホールの隅でスタンバイ。重田先生が出発を見守ります。そして、一人で歩き出す初めてのステージへ。頑張れ、頑張れ。教室でリハーサルを重ねたかいがあって、もじもじする子は一人もいませんでした。おさらい会では毎年フレッシュな演奏が聴けます。わっと驚く演奏、一生懸命な演奏、可愛らしい演奏。去年弾いた子供達は一回り大きくなった姿を見せてくれました。頑張ったその先には、来年のあいれふホールでの発表会を見据えています。
さて、警固教室のベビモ倶楽部を覗いてみましょう。生後7〜8ヶ月の赤ちゃんたちが続々とピアノのお部屋にやってきます。同級生がなんと4組!今日はクラシック中心のプログラム。中でもドビュッシーの「月の光」には「ピアノの音に癒された」とお母様たち。赤ちゃんたちは好きな格好で音楽を丸ごと体験しています。ピアノや木琴のおもちゃも楽しそう。次回は9月の開催を予定しています。
子育てママのコミュニティー「ベビモ倶楽部」では赤ちゃんと一緒に聴ける親子ピアノLIVEを開催しています。宮木先生によるアレンジの効いたピアノ演奏をお届けします。カスタネットや鈴を鳴らして、ちょっと興奮気味の赤ちゃんたち。床に寝転がって聴くのも気持ち良さそうです。音の振動が伝わっているかな。楽しいイベントに育てていきたいと思います。
連日続いた大雨も過ぎ去り、夏も本番。子育てママの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、新企画、親子ピアノLIVEのご案内です。お歌、手遊び、そして何と言っても親子で生のピアノ演奏が聴ける贅沢な時間となっています。
7/20(木)11:00- 井尻教室(明日です!!)
7/22(土)11:00- 警固教室
参加費:親子で500円
リリコちゃん(年長さん)は3月に重田先生のもとレッスンをスタートしました。ドレミに拘らずに表現の幅を体感することから始まります。椅子に座って始める必要はありません。ぞうさん、うさぎさんに例えて、音を大きくならす、小さくならす。鍵盤の端から端まで、両手で行ったり来たり。それから、先生が次々に鳴らす音を探し当てる遊びなど。
ピアノを前に小さくならないこと、気持ちを解放することは導入期からとても大切なことです。今は半音階のスケールを特訓中の様子。88鍵を何秒で弾けるか、ストップウォッチでタイムを測って盛り上がっています。別れ際にはニコッと笑って手を振ってくれました。7/29 にはピアノを始めたばかりの生徒さんも含めておさらい会をします。どうしようかな、と迷っている子も多いですが、曲が仕上がって来たら「大丈夫、やってみよう」と背中を押してあげるつもりです。
東京へ引っ越すことになったアイリちゃんと最後のレッスン。別れの時は寂しいもの。慣れ親しんだ家、幼稚園、公園、友達や先生。それぞれにさよならを伝える日が来ます。 ピアノとのお付き合いは長く、始まりは2才の頃。お母様には、小さいうちに音楽に触れさせたい、との思いがありました。私からは、出来るようになる事を目的にしないで、4才になるまでは気軽にレッスン室に遊びに来て下さい、とお伝えし、試行錯誤のレッスンがスタートしたのです。2才の子供にとって30分はとても長く、つまらないと直ぐに退屈してしまいます。眠い日もあれば、気分がよくない日もありますが、それでも休まずに通ってくれました。今年の発表会で弾いたハイドンの時計交響曲。メロディーを聴けば、アイリちゃんを思い出すでしょうね。練習は嫌がっても、レッスンは好きだったから続けられた、とお母様。「こんな時もあったんですよ」と見せて下さったのは、3年前、第一回目の発表会で一緒に舞台挨拶をした映像です。ちょろちょろステージを動き回る姿を見ると、あれから本当に大きくなったな、と実感しました。たくさんの楽しい時間をありがとう。これからも子供達の成長と共に、スクールも歩み続けます。
肌寒い日が続いたせいか、桜並木はまだ色づいてはいませんでしたが、天気には恵まれて清々しい気持ちで会場入りしました。演奏は年齢順に進み、かわいい姿から次第に成長していきます。舞台袖ではいつもと違うワクワク、ドキドキを楽しむ子供達。演奏が進むにつれてコンサートらしく、しんと静まり返る楽屋。音の行方を真剣に追う聴き手たち。私にとって発表会は成果を確認する場ではありますが、学びの要素以外に、音楽を遊ぶ、味わうといったところが大切だと感じます。音楽はお子様の自立を助け、人生の節々で幸せな瞬間を与えてくれるでしょう。
ピアノを弾く姿がお似合いの年中さん。バイオリンやチェロは子供サイズの楽器がありますが、ピアノは大きいですね。レッスンにやってきたミナミちゃんにとって、大きなピアノはすっかりお友達です。先生との会話も弾み、なんだか楽しそう。「宿題以上の事をやってくるんです」と藤島先生。「発表会の曲を聴かせて」と話しかけると、照れくさそうです。おいとましようと席を立つと「じゃあ、最後まで聴いて」と明るい音で演奏を披露してくれました。4才になる頃にピアノをスタートしてから、初めての発表会になります。本番ではどんな音が飛び出すのでしょうか。
発表会まであと3週間。だんだんレッスンにも緊張感が出てきました。「発表会まであと何日?」「今の演奏は良かったけど、もっと良くなる?」「今の演奏は何点だと思う?」本番を意識した言葉に変わっていきます。ご紹介するのはアイちゃんとレンくんです。昨年に続いて兄弟揃っての発表会です。それぞれソロを1曲と連弾を1曲練習中で、連弾はロシアピアノスクールから「森の中の少女」を選びました。哀愁を帯びた美しいメロディーです。ロシアピアノスクールの中には日本の幼児向け教本では聴くことがない豊かな心情が描かれていて、子供達は音楽を通して様々な感情を体験します。連弾ではお姉さんのアイちゃんが弾き始めの合図を出して伴奏します。レン君はその伴奏に乗って気持ち良さそうに両手で一本のメロディーを紡いでいきます。家が近いので、2人だけでレッスンに来ることも多く、帰り道では横断歩道でいつもアイちゃんがレンくんの手を握ります。仲良し兄弟の息の合った演奏を期待しましょう。
先日、調律師さんと食事をした時に音響についての話になりました。その話の中で井尻教室の音響は極めて珍しく、他では見た事がないと話してありました。確かに、ヨーロッパの石造りの家で経験した響き。ピアノの音だけではなく、部屋に反響する「響き」を含めて聴くことができる貴重な空間だと思います。経験を積むにつれて音に影響を与える事には敏感になっていきます。例えば温度と湿度。天気が違うだけでピアノの響きは違ってきます。今の季節は空気がからっとしていて、一年の中ではヨーローッパの響きに近く気持ちのいいピアノの音がします。ただ、今は4月の発表会と5月に開催するコンサートの準備のため、ピアノを聴く時間がほとんど一日ということもよくあります。
ちょっと耳がつかれ気味ということで、気休め程度にピアノにかぶせた布。インテリアにもなり、音による疲れを軽減してくれます。単に耳休めのつもりでしたが、この布のお陰で基音のよしあしが分かりやすくなって音の指導をする際に一役かっているのです。音はまるで生き物。調律が変われば、部屋が変われば、天気が変われば。そしてこちらの気分まで変わって。とらえ所のない、奥深い世界なのです。
年長のリオちゃんにとって今年が2度目の発表会です。親御様のサポートのお陰で、とても安定感のある成長をしています。担当の先生が変わった事がありましたが、人懐っこい性格で今では先生たちみんなと仲良しです。今日は手がふにゃっとならないように、手首の高さ、指が鍵盤に触れる角度、親指の位置など細かな指導が入っています。発表会の曲は順調に仕上がっています。あと1ヶ月で細かい表現のところまで詰められるか、リオちゃんの課題となっているのです。成長に合わせて、ハードルは上がります。色々な性格の子供達がやって来る中、リオちゃんとの時間は先生にとっても落ち着ける時間なのだそうです。
発表会に出演するユウマ君は、連弾曲「ラブミーテンダー」に挑戦しています。1年程前から通っている早生まれの年中さんです。レッスンを始めるにはまだ幼かったので、一緒に体験へ来たお兄ちゃんから先に始めるようにご提案しました。お母様はユウマくんの音楽好きな素質を感じていらっしゃるご様子で「それでも、是非一緒にお願いします」と言われたので、お受けしたのでした。始めのうちは机の下にもぐったり、教室のものをあれこれ触ったりして、レッスンに集中する気配がありません。おふざけが大好きで、さてどうしたものでしょう。幼児教育の初心に返って、まずはレッスンのルール作りから。始めと終わりの挨拶は丁寧に。お話をする時はよく目を見て。活動の切り替えを早く。無理してピアノを弾かせない。子供を信じて待つ。これらの基本を意識してコツコツとレッスンに取り組む流れを作っていきました。
ピアノを弾くまでの半年は歌と音感のトレーニングにほとんどの時間費やしました。お母様にもご協力頂いて、一緒に踊ったり、膝の上でリズム遊びをしたり。ユウマ君は耳がよかったので、ピアノを弾かなくてもいろいろな活動を楽しく出来たのです。今では音感トレーニングの効果がじわじわと効いています。譜読みのスピードも年中さんにしては十分なレベルまで達しています。お母様は今では少し遠くから、レッスンを見守っています。発表会では舞台に出てから、帰って来るまで一人でやらねばいけません。お辞儀も様になって来ました。
目標だった10回目の開催へこぎ着けました。今回が盛況ならば、続行したいと思います。昨日、今日と、お馴染みのメンバー数名と新規のエントリーがちらほら。楽しさだけで続いている企画です。一番の収穫は、いろいろな音楽の楽しみ方があることに気づけた事。参加者の腕はめきめきと上がっている模様で、それもまた結構なことですね。細かい事は気にせず、まずはやってみる。エントリー求む!
めんたいFacebookメージ
今年一番の寒波が襲来。午前中は体が温まらず、指先の動きもままならず。ああ、春が待ち遠しい。3日間がお休み中に、今年の発表会のことやこれからのスクールの展望について考えていました。ホールで開催する発表会は今年で3回目を迎えます。昨年に行ったイベントを振り返ってみると、3学期末がふくふくプラザで大発表会。1学期末が新入生のおさらい会。2学期末には海外からゲストを招いてのコンサート「音楽の贈り物」と続きました。教室を設立した当初は小さなグループ発表をやっていたので、年に一度の発表会を「大発表会」と名付けていましたが、今年からは「大」の字をとって普通に発表会を行います。
ゲストはチェリストの原田哲男さん。仙台フィルハーモニー管弦楽団と九州交響楽団で首席チェリストを歴任された名手です。子供達の活躍もさることながら、今年の出演者を見てみると中高生の部が分厚くなっていることに気がつきます。シューベルトの即興曲、ショパンのスケルツォ2番、ベートーヴェンのソナタ。可愛らしさと、逞しさを。3回目の発表会は子供達の成長と音楽そのものを純粋に楽しんで頂けるコンサートに仕上げたいと思います。