クリスマス発表会 2014 Merry Christmas !

今年のクリスマス発表会の様子をお伝えします。出演したPreコースから中高生コースまでの生徒さんたち、みんな本当によく頑張りました。スペシャルゲストのケニー先生がクリスマスソング「We wish you a merry Christmas」を英語で指導して下さり、子供達はクリスマスのルンルン気分です。最後には今年も恒例の「きよしこの夜」ドイツ語バージョンを歌います。昨年歌って覚えている生徒さんもいてビックリ。厳かなドイツのクリスマス。

時々思い出すのですが、この曲を聴くと今年も穏やかに年を越せそうな気がします。

さて、肝心のピアノ演奏。本番前のレッスンでは全員合格が出ていたので、きっと上手くいくと信じていました。今日はその期待を超えて、みんなピアノをお客さんの前で弾く事を楽しんでいるように見えました。今年の秋にピアノを始めたばかりの生徒さんは童謡やバロックの易しい2声の曲を弾きました。1年以上習っている生徒さんたちは、バッハをはじめバロック時代の曲、ギロックやブルグミュラーを。さらに経験を積むとショパン、ドビュッシー、セヴラック、カバレフスキー、シューマンなど本格的なピアノ曲も弾きこなすようになります。お客さんが真剣に聴き入る様子や、繊細な音色に会場全体が静まりかえるシーンも見られました。ピアノへ向かってから帰ってくるまで、先生の手助けはなし。全員が最後まで弾ききるのですから、たいしたものです。

親御様をはじめたくさんの方にお世話になった一年の終わりに、モチコピアノスクールから、そして子供達から音楽の贈り物を届けることができたでしょうか。会場からはたくさんの笑顔がみられましたから、きっとみんなの演奏から想いが伝わったのだと思います。クリスマスプレゼントは色とりどりのお花と、ケニー先生からのコアラ。いよいよ3月にはあいれふホールデビューです。今日のみんなのエネルギーと出来ならば、次は爆発してくれるでしょう。

 

Merry Christmas and a happy new year !

クリスマスめんたい グループ結成も!?

イルミネーションで賑わう街のクリスマス、私たちは今夜もけやき通りのベニールカフェで楽しい音楽のひとときを過ごしました。第三回《クリスマスめんたいワルツ》には過去最多の18組23名が出演☆見学と合わせて40人の参加者でこじんまりしたカフェはいっぱいです。ちょっとお隣さんと近いですが、まあ、クリスマスなので賑やかに参りましょう。ピアノソロでは安定感を増す常連さんがいらっしゃる一方、今回はアンサンブルの輪も広がりました。

こちらは大濠聖母幼稚園コーラス「ラファエラ」のお母さんと子供達。楽譜とライトは赤と緑のクリスマスカラーです。ナイス、パフォーマンスでした。

 

曲はクリスマスの賛美歌「First Nowell」心がすうっと清らかになる、美しい歌。なんと合わせはたった一回のぶっつけ本番で、奇跡のハーモニー!

FACEBOOKファンページ こちらでミニ動画が見られます。

前回クラリネットで参加された方は、サックスを持って登場。これから、楽器のバリエーションも増えそうですね。懇親パーティーでは次回のアンサンブルの話で盛り上がりました。合唱とピアノ伴奏や、ハープとリコーダー、ヴィオラを入れてトリオ等、どんどんセッションのアイディアが持ち上がっています。三回目にして、新しい動きが出てきた模様。《めんたいワルツ》から益々目が離せません。

めんたいワルツ 出演者決定!

あっという間に年の瀬になり、モチコピアノスクールでも慌ただしい日々が続いています。年内にイベントがあと二回あり、その一つが大人のピアノ交流会です。本番まで一週間を切りましたが、皆さん準備の方は大丈夫!?

 

12/20(土)第三回めんたいワルツに出演するのは18組23名のアマチュア音楽家。プログラムは毎回こんな感じで作っています。今回はモチコピアノスクールの親御さんたちが所属するコーラスグループも参加して下さるそうで、とても楽しみです。

【お勧めクラシック】ブラームス ハンガリー舞曲5番

しだいに朝晩が冷え込み、日本列島では紅葉シーズンを迎えます。ピアノ教室のスリッパは冬用にチェンジし暖房も稼働しました。みなさんの冬支度は整いましたか?

 

生徒さんたちの課題曲にも秋や冬を連想するような曲を取り入ています。ヨーロッパの中で特に東欧やロシアの作曲家の曲は独特の「暗さ」に包まれているのですが、子供たちは案外気に入って弾いてくれるんですね。「この曲の方が、きれいだから好き」「なんだか寒くなってきたよ」と言う子もいます。凍てつく大地の音楽。これもクラシックの魅力の一つ。

 

今日は秋〜冬に聴きたい名曲をご紹介しましょう。ドイツの作曲家ブラームスが書いた「ハンガリー舞曲5番」。ジプシー風のノリと荘厳なオーケストラの響きが融合したオーケストラの名曲です。

ピアノを始める適齢期

小学校入学前の小さなお子様からのお問い合わせで、ピアノを始める時期について質問されることがあります。そこで、今回はピアノレッスンを考える上でポイントになる事を年齢ごとにまとめてみたいと思います。

 

0〜3才 音を体で感じて楽しむ時期

音の刺激は0才から受け続けています。情操面を考えると、なるべく良質な音を体験するのがいいと思います。アコースティックピアノ、木の楽器、そして何より一番いいのはお母さんの歌。リズム感(ビート)を養うことができる貴重な時期です。

 

4〜6才 歌と譜読みを徹底する時期

音程の感覚が定着してくるので、ドレミで歌いながら丁寧に譜読みをしましょう。数としてリズムを素早く認識できるようになります。(パターン認識)家庭でピアノを練習する習慣ができると、レッスンがスムーズに。

 

7〜9才 様々なスタイルの曲で楽譜に慣れる時期

まずは生活習慣→練習の習慣です。「つ」のつく年齢のうちまでに、とよく言われますが、ピアノレッスンも同じだと思います。この時期にピアノを始めても習慣ができていれば、グングン上達します。いろいろな曲を弾いて豊かな感性を磨いて欲しいです。

 

10〜12才 主体的にチャレンジする時期

自我が出始める時期に入りますから、「ピアノに通わせる」から、「ピアノに通いたい」に変わるといいですね。何事にも考えるヒントを与えることが大切だと思います。術面で飛躍的に伸びるゴールデンエイジでもありますから、弾きたい曲に挑戦しましょう。

 

「ピアノ弾きたいな」と思った時は、始め時だと思います。モチコピアノスクールでピアノの体系的なレッスンが始まるのは4才頃からです。宿題も少しづつ出ますので、親御様のサポートをお願いしながら皆さん頑張っています。

レッスンの息抜きに音楽鑑賞

今週のレッスンではこちらのスピーカーを使って、音楽鑑賞をしました。普段からしっかりカリキュラムをこなしている子供たちにとって、ちょっとした息抜きの時間です。最近はi-TuneやYou Tubeなどでありとあらゆる音楽が手軽に手に入るようになりましたが、じっくり耳を澄ませて「鑑賞」する機会はめっきり減っているのではないでしょうか。見るからに立派なスピーカー。このボディーからはクラシック音楽ならではの上質な音が流れてくるのです。

 

鑑賞の時間では、ピアノ以外の音楽を聴く事が多いです。というのも、子供達には色々な音色をイメージしてピアノを弾いて欲しいから。ピアノはあくまで表現するための道具なので、ただのピアノの音ではなくて、他の楽器の音色や情景、特別な想いをイメージする事で表現が幅広くなります。ピアノは「小さなオーケストラ」と言われる楽器。イメージ次第で、色々な音色が出せてしまうのです。今日のレッスンで鑑賞した音楽は「オペラ 珠玉のアリア集」。オペラなんて聴いて子供が喜ぶの、と言われそうですが、大丈夫。モーツァルト作曲「フィガロの結婚」の中のアリアを聴いた親御さんは「優雅な音楽で豊かな気持ちになりますね」と感想を話して下さいましたし、プッチーニ作曲「誰も寝てはならぬ」を聴いた年少の生徒さんは、声の迫力にびっくりして大はしゃぎでした。小さい時にこそ、沢山の体験をして欲しい。きっと、今聴いたものは体の深いところに記憶されて、心の豊かさを育む肥料になると思います。

アプシル:小さな羊飼い(ピティナ課題曲 B級)

20世紀前半にベルギーで活躍した作曲家、ジャン・アプシル。「小さな羊飼い」は8分の6拍子のバルカローレ風の曲で、フランス風の色彩豊かな性格が特徴です。冒頭の左手は5度と長3度が交互にゆらゆら響いて、サティを思わせます。アンニュイな感じで良いです。「リズム」は音楽の根底に流れる大切な要素ですが、ゆるやかな8分の6拍子は小さな子供には理解しにくいようで、例えばブルグミュラーの「牧歌」や「舟歌」も同じ8分の6拍子。大きく揺れる2拍子と脈打つような6つの8分音符を感じられたら気持ちよく曲が流れるのですが、どうもこれが難しいのです。Preの指導では、最初は軽快な2分の2拍子の曲をよく取り上げています。ベートーヴェンの「エコセイズ」やシューマンの「兵士の曲」など。みんな大好きで、ピアノが聴こえてきた瞬間にノリノリで足踏みします。2分の2拍子はとても原始的なリズムなので分かり易いのでしょう。

 

そんな大切なリズム感に注目して、ジャン・アプシルは教育用のピアノ曲をたくさん書いています。彼の語法には同年代のサティやフランス六人組あたりの作曲家と通じるところが多くみられ、リズムを鍛えるだけではなく、フランス的な色彩豊かな響きにも気軽に触れられるのでお勧めです。

カイエ・ドゥ・ルモワンヌ 現代フランス小曲集

教室に荷物が到着。楽譜を買うのにも便利なアマゾンです。とくに日本の楽器店では取扱いがない輸入教材を取り寄せる時には助かっています。最近は定番の中古品を買うことも多いですね。内容は変わらない再版前の楽譜はとてもお得です。

 

さて中身を開けてみましょう、ワクワク。

フランスの現代曲が集められた「カイエ・ドゥ・ルモワンヌ1」とシューマンのユーゲントアルバムです。どちらもブルグミュラー25の練習曲との併用が可能な、美しい小品集です。ーゲントアルバムはよく抜粋してピアノレッスンで使われる定番。ブルグミュラーの流れでドイツロマン派を味わうのにはもってこい。「カイエ・ドゥ・ルモワンヌ」は今回初めて手にしたのですが、装丁とレイアウトがとても気に入りました。表紙の手触りがなんだか心地いいです。品のいい現代曲を集めるのが大変な中、この楽譜の選曲は優れていると思います。さっそくレッスンに取り入れましょう。

ドルチェピアノコンクール ハイライト

9月7日(日)「ドルチェピアノコンクールハイライトコンサート」に小学5年生の生徒さんが出演します。7月に行われた同コンクールで受賞してから、夏休みには新たにベートーヴェンの曲に取り組んできました。 この日はそれぞれのカテゴリーの受賞者が一同に会するコンサートです。足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

【ハイライトコンサート】

場所:春日ふれあい文化センター スプリングホール

一部 10:00開演 / 二部 15:15開演

 
ステージで弾く経験はとても大切。ステージがあればそれを目標に練習するのも一理ありますが、ミラクルが起こるのは弾いた後。不思議なことに本番を経験した子は気がつくと、グンッと成長しているものです。「100回の練習より1回の本番」とはよく言ったものです。モチコピアノスクールで主催するクリスマスコンサートは12/23に、あいれふホールでの大発表会が来年3/25に予定されています。

《夏の特別レッスン》皆さんの頑張りに拍手!

皆さん、お盆はいかがお過ごしでしたか?

今年は台風や大雨の影響があって例年よりも涼しいですね。

レッスンが終わって夕方に大濠公園を散歩してみると、18時を過ぎ日が落ち始めた頃から風が気持ちよく感じました。

 

モチコピアノスクールでは一週間の休みが明けて、レッスンがスタート!

日曜日の今日は《夏の特別レッスン》二日目です。

 

6名の募集枠に対して多くのお問い合わせを頂き、結局7名の受講生がレッスンを受けに来て下さいました。

音楽が好きでピアノに熱心に取り組んでいる方がいて、本当に嬉しいです^^

そして意外にも、早くにご予約下さった7名の方全員が大人の生徒さんだったのです!

《夏の特別レッスン》で受講生の皆さんが弾かれた曲、、

とても魅力的な曲ばかり!

でも、どれもけっこう難しく^^; うーん、私もいい勉強になりました。

 

1日目

-バッハ フランス組曲5番

-メンデルスゾーン 幻想曲3楽章

-ショパン スケルツォ2番

 

2日目

-ショパン バラード1番

-ショパン 別れのエチュード&ポロネーズg-minor

-シューマン クライスレリアーナ1,4,7

-シューマン=リスト 献呈

 

それにしても皆さん、細部までよく弾き込んでいて自分らしく表現していましたね。

何より、その曲が好きだというのが伝わってきて素晴らしいです。

今日はシューマンとショパンづくしでロマン派の世界にどっぷり浸かり、

今でも美しいメロディーの断片が頭の中で流れています。

音楽が好きな人たちとのレッスンはなんと楽しいことでしょう!

 

レッスン後、

「どのように音楽作りをすればいいか見えてきた」

「いつもと違う角度から意見がもらえて助かった」

「模範演奏の音色が綺麗だった♪」

といった嬉しいメッセージを頂きました^^

 

そうですねー、思いのほか喜んで頂けたので今年の冬休みにも開催するかもしれません。

 

ご興味のある方は是非ホームページの方をチェックして下さい!

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第二回《めんたいワルツ》アマチュア音楽家の熱演

大型台風は福岡をかすめて通り過ぎ、もやもやした空気が取り残されたままの7月中旬。梅雨明けまで後一息ですね。この日も雨がしとしと、と思いきや、開演一時間前に土砂降りの雨が。そんな中でも、第二回《めんたいワルツ》には多彩な顔ぶれが集結。13名の出演者と15名のお客様をお迎えしました。プログラムに目を通すと、バロック〜古典〜ロマン派のクラシックから、演奏者オリジナルアレンジによる曲やクラリネットとピアノのデュオなど多彩な演目が彩りを添えました。一枚目の写真はエルガー作曲「愛の挨拶」を演奏された方。結婚式用の十八番だそうでが、大変素敵な演奏でした。

《めんたいワルツ》にはピアノ以外の楽器でもエントリーできます。こちらの女性はヴィオラで登場。大人になって始めた楽器で音が鳴りだすのに一年、曲らしいものが弾けるようになるのに三年かかったそうです。自分の音を見つけるのに一途になれる楽器だとか。そんな彼女ですが、ピアノでもかなりの実力者です。ピアノではバッハのフランス組曲4番よりアルマンドとジーク、ヴィオラではテレマンのヴィオラ協奏曲を弾いて下さいました。

白髪がカッコイイこちらの方はブルース「ディープリバー」を熱演。独学でピアノを弾き始めたそうで、どうやら色々なジャンルの曲を自分らしく弾く達人のようです。口ずさむような独特なスタイルは、演奏する後ろ姿もとても素敵なのです。この味は誰にも真似出来ません。ほんとに皆さん素晴らしくて、全部ご紹介したいくらいです。

13名の出演者のうち6名が初エントリーでした。第一回の時に顔を合わせたメンバー達はすっかり打ち解けた様子で、開場は和気あいあいと音楽の輪が広がっていきます。見学だけでも楽しめる気軽なコンサートですから、是非一度遊びにきて下さい。今日も美味しいコーヒーとお菓子を出して下さったベニールカフェさん、有り難うございました。

一学期 おさらい会の様子

一学期の目玉イベント「おさらい会」を警固教室で行いました。今回はプレの部と小学生の部に分かれて、懇親会を兼ねたミニ発表会です。プレの生徒さんの演奏順をあみだくじで決めます。自分で名前を書いて、線をたしていくと、運命のあみだくじスタート!ドキドキ。「一番になったらどうしよう」と言っていた女の子が見事一番当選。Preコースでは4人の生徒さんが発表会デビューを飾りました。保護者様のお話では、本番を前に結構緊張していた模様で、お辞儀の練習をしたり、自己紹介の練習をしたり、お家で出来ることはやってきたとのこと。そのかいあってか、全員が先生の助け舟なしに弾ききることが出来ました。

終わった頃にはみんなすっかり楽しくなって、ピアノに集まり連弾する姿がみられました。一度弾いてしまえば次からはへっちゃらです。昨年のクリスマス発表会に出演した子たちの演奏は一回り大きくなっていたので、経験の大切さを改めて感じました。プレの出演者は9名。独創的な子ばかりで、これからどんな個性を発揮してくれるのか楽しみです。

会も終盤で子供達のテンションは最高潮です。近寄ってくれるのは嬉しいけれど腕を広げるスペースがだんだん狭くなり、弾きにくいです。いえ、練習不足でした。すみません。レッスンではいつも練習しなさいと言っておきながら。

小学生の部は雰囲気が一変して、緊張感が漂っていました。出演者8名は全員気合い十分。子供達が成長するにつれて、保護者様の見守り方もしだいに変わって行きます。モチコピアノスクールでは小学校高学年がピアノレッスンの山場だと考えていて、この時期の難しさをクリアすれば、中学・高校と受験の時期を迎えてもピアノを無理なく続ける事ができます。あるいは、音楽学校への進学も可能性の一つ。今回は夏のソルフェージュ体験レッスンのお話などを交え、これからのレッスンについて保護者様ひとりひとりと意見交換ができました。モチコピアノスクールはまだまだ若いピアノ教室です。ひとりひとりの生徒さんをしっかりサポートして、私たちも信頼される教室に成長したいと思います。

夏の絵本

梅雨入りしてから蒸し暑い日が続きますね。ピアノの音色は少しこもった感じになって、なんだかスッキリしない毎日。レッスン室のソファーに置いてある絵本は、季節に合わせて衣替えです。大人気の14ひきシリーズは涼しげな「せんたく」。絵を見ているだけで気持ちいい。落ち着きがない3〜4才の子には絵本が特効薬になります。兄弟で通っている場合は、待っている間に熱中して読んでいる子もいます。宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」では藤城清治さんの影絵が幻想的な世界へと誘ってくれます。絵本の世界に行ってもレッスンが始まったら本を閉じるのがルール。

お話の続きはまた来週です。

調律 こだわりの音色を奏でるために

今日は警固教室にあるグランドピアノ調律の日です。いつもお世話になっている調律師さんに来て頂きました。軽やかなタッチと透き通った音色のピアノは、生徒さんからの評判も良いです。とくにドビュッシーのピアニッシモを響かせる時には個性を発揮してくれます。そんな警固教室のピアノですが、最近、音程のばらつきが気になっていました。音色を磨くことはピアノレッスンでとても大切な事です。もしも演奏が表情のない音の羅列だったとしたら、聴いている人は退屈します。チコピアノスクールの生徒さんには「こんな音が弾きたい!」という、強い気持ちがあります。明日からきれいになったピアノ、お楽しみに。

カズキ君(年中さん) 習い始めて半年が経ちました

今日は久しぶりに日頃のレッスン風景をお伝えします。火曜日の一番乗りは年中さんのカズキ君。ひょうきん者でおしゃべり大好きな男の子です。「ゴールデンウィークにはじいちゃんちに行ったよ!」と、今日も元気いっぱいです。カズキ君がモチコピアノスクールに通い始めたのは去年の12月。ちょうどその月に4歳の誕生日を迎えました。初めてグランドピアノの鍵盤に手を置いたとき、それはまるでもみじのような小さな手。小さな手でいきなりピアノを弾くのは大変なので、始めの2ヶ月くらいはレッスン時間の半分を、童謡を歌ったりカスタネットや鈴でリズム打ちの遊びをして過ごしました。音楽は、歌から。しだいにピアノにも慣れたので、ソルフェージュ(譜読み)の基礎とテクニックの練習を少しずつ進めました。

半年経った今は、ソルフェージュとテクニックの教材は簡単らしく、レッスンで習うずっと先の曲まで弾いて来ます。こうなれば、しめたもの。レッスンでは予習済みの曲ばかりなので、どんどん先に進みます。モチコピアノスクールのPreコースでは30分の間に聴音、リズム、簡単なメロディー、両手の曲(レパトリー)を全て含めると15曲くらい弾きます。数をこなして読譜力をつけることはもちろんですが、小さな子供にとっては「弾けた!」という達成感をたくさん味わって欲しいのです。カズキ君のレッスンが軌道に乗れたのは、お母様の陰のサポートがあってこそ。家庭習慣を大切にされているのでしょう。カズキ君は6月におさらい会デビュー、来年の3月にはあいれふホールデビューします。これからも楽しく続けよう。

イエナプランについてどう思いますか?

朝のワイドショー番組でイエナプラン特集がありました。関係書籍も増えましたし、メディアで取り上げられる機会もあり、日本での認知度は上がっているようです。モチコピアノスクールでは半年程前のブログでイエナプランについて触れた事がありました。色々な意見はあっても、注目すべき未来の教育だと思っています。縦割りの学級で、一週間の学習スケジュールを自分で決めて、自習とグループ学習で学ぶスタイルは驚きです。幼い頃から自己管理とコミュニュケーションを徹底するという点では、これまでの日本の教育とは対局的ですね。

TVのコメンテーターは随分批判的な意見を述べて、早々に次の話題に移っていたのが残念。

個人をしっかり確立していれば、どこへ行っても自分らしく生きて行ける。周りを囲まれた小さな国、オランダならではの教育観です。日本は1億2千万の人口を持ち国内需要がしっかりある国ですが、進む先はやはりグローバルな社会でしょう。エナプランに見習う所は多いと思います。特にサークル対話のような形態はピアノ教室にも取り入れることが出来るのでは、と考えています。おさらい会や課外授業のような形で大きな机を生かしてサークル対話をできないかと検討中です。

あいれふホールで発表会開催決定

第一回 モチコピアノスクール大発表会(仮)

2015年3月25日(水)、あいれふホールにて開催致します!

 

第一希望の日曜日を押さえることは出来ませんでしたが、なんとか春休みの開催が実現しそうなので一安心。あいれふホールは福岡を代表する本格クラシック音楽ホールです。席数は300、ピアノは世界最高峰の名器スタインウェイのフルコンサートグランドピアノが設置してあります。いれふホールの舞台なら、きっと思い出に残る素晴らしい演奏が出来るはず。生徒のみんな、期待していますよ。

 

会場を押さえたところで、運営者として発表会へ向けての目標です。

 

コンサートホールに満員のお客さんを集める!

 

大勢の出演者に比べて、なんと寂しいガラガラの客席。ありがちな光景ですが、これでは誰のための発表会なのか分かりません。第一回 モチコピアノスクール大発表会(仮)には大勢のお客さんを集めます。というのも、出演者への一番の贈り物は、お客さんからの拍手だと思うからです。パチパチパチ、、ではなくシャ〜〜!!というシャワーのような拍手。その拍手が頑張った彼らを次のステージへと連れて行ってくれると信じています。

最終日 観光&打ち上げ

シンガポールといえば、そう、マーライオンですよね。ニューヨークの自由の女神的な存在。2枚目の写真が昨夜のコンサート会場、エスプラネードです。ドリアンの形をした建物が二つ並んでいますが、こちら側からは一つに見えます。そして、巨大なタワーの上に舟が乗ったようなマリーナ・ベイ・サンズ。このエリアはシンガポールの経済を象徴する迫力の建築物が密集しています。全部同じポイントから撮影しています。ドリアンホールに近づくと、ホントにドリアンそっくり。最大規模のシアター、コンサートホールの他にショッピングモールが併設された大型複合施設です。

マレーと西洋の文化が混ざり合って生まれたのが「コロニアル」というシンガポール独特の様式らしく、そのコロニアルスタイルの代表建築がシンガポールの最高級「ラッフルズホテル」(写真左)。街中の広大な敷地にヤシの木がたくさん。オレンジ色の屋根と、通気性のよい窓と広い回廊が特徴です。シンガポールのチャイナタウンは超高層ビルが立ち並ぶ一角の裏側にあります。西洋、マレー、中国といった多文化が混ざり合った感じが面白い。中華街の露店にはガラクタのなかに掘り出し物がありそう。さて、この寺院は何でしょう。こちらも知っている方はコメント下さい。

コンサートの打ち上げはホテルのプールサイドで。その前に、めちゃくちゃ臭いと評判のドリアンをなんとかして食べたかったので、ドリアンスイーツで有名なこちらのホテルで頂きました。臭いだろうと身構えていたのに、このスイーツは絶品。ドリアンはまるで生クリーム替わりのように、果物の繊維を残しつつムース状になっていて、フレッシュで油脂がしつこくなく、口に含むとほのかに甘さが広がります。アイスコーヒーとドリアンパフェで20ドル(左)。コンサートの主役、ルカさんと一緒に(右)。彼の音楽は素直に人の心に届きます。分かりやすいけれど、決して安易ではない。現代には珍しい、美しいメロディーメーカーだと思います。ピアノの曲も書きたいと話してくれました。夢のようなシンガポールの5日間はこれでおしまい。再訪を誓って、さようなら。

本番 企画の面白さとサービス精神

ルカ・ストラディヴァリプレミアコンサートが開演。300席ほどある会場は満員御礼で、各国の大使館の方々もお見えに。今回のコンサートは楽器制作、作曲家、演奏家、様々な才能にスポットが当てられた面白い企画だったと思います。ミーティングポイントが、東南アジア経済の中心であるシンガポールだったことも、注目度が高い理由でしょう。日本人のお客様の姿も多く見られました。

共演したアレクサンダー先生とまさこ先生はお客さんを喜ばせる事が大好きなパフォーマーです。サウンドチェックの後に、アンコールで弾く予定のプッチーニのアリア「O mio babbino caro」のエンディングにひと工夫、演出を加えています。2本のヴァイオリンが1度離れてステージを歩き、最後にまた近づいて見つめ合います。おニ人とも底抜けに明るい方で、とにかく人前で弾くのが大好きなのです。本番でも持ち前の明るさで、会場を盛り上げて下さいました。きっと、風土と音楽は関係しているはず。常夏の国シンガポールの香りを彼らの音楽の中にも感じます。西村さんのヴァイオリン制作に関するワークショップも大好評で、ルカさんの弦楽五重奏もしっかり聴き手のハートを捕まえたようです。

ラジオ出演&ゲネプロ

南国のシンガポール。目が覚めた朝5時半頃には鳥やカエルたちによる大合奏が始まっていました。ピヤ、ピヤ、クー、クルクルと綺麗な声で鳴いています。今日は8時からオンエアのラジオ番組 Smile Wave に出演。ヴァイオリン制作家の西村さん、作曲家のルカさんと一緒にシンガポールの放送局が集まるメディアコープへ。マレー様式の豪邸が軒を連ねる丘陵地を抜けて行きます。20分くらい今回のコンサートについてお話させて頂いたのですが、3人とも慣れないもので的を外しっぱなしのトークを展開しました。イタリア人のルカさんのおふざけはさすが。

 

シンガポールは教育熱心な国で、多くの子供たちがピアノやヴァイオリンを習うけれど、お勉強の一環という認識が強いとききました。最近は国も芸術方面に力を入れて、音楽のとらえかたも文化的になりつつあるそうです。ラジオ番組にも、ピアノを習っているご家庭から「ピアノが長続きする秘訣は何ですか」の質問が寄せられました。うーん、難しい。何でしょうね、上手く答えられたでしょうか。
 
夕方からは、明日の会場エスプラネードでリハーサルです。リハーサルは話し合いながら、というか、おしゃべりしながらゆっくり進みます。南国特有のゆったりテンポですが、決まる所は決まったので問題なしなのか、これもお国柄ですかね。

ルカさん合流 リハーサル二日目

シンガポール二日目の今日は、夕方のリハーサルまで自由時間です。スコアリーディングをした後、チャイナタウンをウロウロ。シンガポールのローカルフードはマレー料理と中華が混ざった不思議な味。麺が二種類はいっていたりアイスにコーンがのっていたり、でも意外といけます。それから、シンガポールで人気らしいフットマッサージへ。

足つぼマッサージがしっかりビジネス化されているのが興味深いです。サロンは清潔感があり、マッサージ師も大勢います。ざっと20席くらいはありました。

 

今日のリハーサルではルカ・ストラディヴァリの弦楽五重奏から始まりました。作曲者のルカさん本人もクレモナから到着。映画ニューシネマパラダイスのようなイタリアの田舎風景が思い浮かぶ作品。親しみやすく、情感豊かな曲でした。これなら、現代音楽だからといって硬く構える必要はありませんね。日本、シンガポール、ロシア、イタリアからのゲスト全員が合流。

シンガポール到着

福岡からシンガポール航空の直行便で6時間、現地のホテルに到着しました。リゾート感のある都心のホテルです。窓の外はこんな景色。高層マンション、ヤシの木にプール、気温は30度あります。これから一息ついてリハーサルへ向かいます。初めてお会いする元シンガポールフィルコンサートマスターでYong Siew Toh 音楽院教授のアレクサンダー先生と、シンガポール在住日本人ヴァイオリニストのまさこ先生は、とてもフレンドリーでエネルギッシュな方でした。

初日の夜ご飯は共演者、主催の方と一緒に。日本人ならではのセンスと技を堪能させて頂きました。北海道から毎日新鮮な食材を空輸しているそうで、その味はまさに日本が世界に誇るSushi!同じビルの中に日系の飲食店がいくつかはいっていて、在住日本人やシンガポリアンに大人気だそうです。食レポになってしまいましたが、良い演奏のためには、良い食事。

第一回《めんたいワルツ》開演!

いよいよ、モチコピアノスクールがプロデュースする福岡のピアノ交流会《めんたいワルツ》が幕を開けました。桜が満開の3/29(土)、生憎の雨にもかかわらず、けやき通りのベニールカフェはアマチュアピアニストの静かな熱気に満ちていました。ワクワク、ドキドキのコンサートの開演です。モチコピアノスクールからは大人の生徒さん3名がエントリーしました。ショパンの遺作ワルツ、バッハの小プレリュード、シューマンのロマンスの三曲を、個性豊かに熱演して下さいました。緊張も垣間みれましたが、弾き終わった時の表情が清々しいこと。きっと、演奏後の一杯は格別だったでしょう。

《めんたいワルツ》はピアノ教室が運営する発表会としては、画期的な試みです。Facebookを通じて、楽器を弾く人ならどなたでもエントリー出来ます。ピアノはもちろん、ヴァイオリンでも歌でもオッケー。モチコピアノスクールの生徒さんでも、そうでなくても楽しく参加できるんです。アマチュア音楽家のための、究極に楽しいコンサートを目指しています。この和やかな雰囲気は、普通の発表会や大人のコンクールにはありません。気軽にエントリーでき、何度でもチャレンジできる。そして何より、音楽が好きな仲間との交流が楽しいコンサートです。

記念すべき第一回には出演者11名、見学者15名の計26名がエントリーして下さいました。皆さん音楽が大好きで、その人と音楽とのつながりが浮かび上がってくる様な、素敵な演奏とおしゃべりが次々に繰り広げられました。クラシックピアノ、ポピュラーピアノ、一発芸、ヴァイオリンの演奏もあり。真剣に、面白く、そして感動の音楽の時間。次回は7月の開催を予定していますので、是非Facebookページをチェックして下さい。

https://www.facebook.com/mentaiwaltz

 

スクール通信2014年春号

春分の日。肌寒さは残るものの、外は春の光に溢れています。モチコピアノスクール通信春号も刷り上がったので生徒さんにお配りしました。新聞作りも3回目。楽しみされている親御様も多いので、作り甲斐があります。レイアウトが以前よりスッキリして読み易くなったと思います。それから、紙のサイズはA3→A4へ変更。なんとなくこの方が収まりが良いし、発行数も増えて来たのでかさばらないサイズにしました。そして嬉しいのは「新しいお友達」コーナー。春号では過去最多6名のお友達をご紹介することが出来ました。Pre、低学年、高学年、一般と年齢層も様々です。コラム欄ではブルグミュラーとギロックの曲集の良い所について書きました。2人の曲集は音楽的且つテクニックの習得にも十分に配慮されているので、積極的に取り入れています。ギロックの「こどものためのアルバム」「叙情小曲集」はブルグミュラーと併用するのにおすすめです。

モーツァルトがお好き?

生徒達の間でモーツァルトが流行っています。1月に出演したコンサートではモーツァルトのピアノコンチェルトを弾いて、3月にはオーストリア・ウィーンを訪問。ウィーンはモーツァルトを誇りにしている音楽の街でした。街角の至る所に顔を出しては、口元に微笑を浮かべていたモーツァルトは、

遠く離れた福岡のモチコピアノスクールに風を運んでくれたのでしょうか。モーツァルトは18のピアノソナタに、27のピアノ協奏曲、その他にも数多くの美しい小品を後世に残してくれました。人類にとってかけがえのない宝物です。

 

現在、ピアノソナタkv.282、kv.310、kv.330などをレッスン中で、初期のメヌエットやアレグロなどキラリと光る小品のレッスンも進行中です。でも、モーツァルト漬けの生活とはなんて幸せなことでしょう。ウィーンのお土産「モーツァルトクーゲル」のパッケージはモーツァルトの妻コンスタンツェ。

スタインウェイ社ピアノ工場 & 楽譜出版社訪問

一週間のヨーロッパ視察旅行も最終日。この日は朝9時にスタインウェイ社のハンブルグ工場入り口で待ち合わせです。たくさんのピアノ職人達がタバコとコーヒー片手に仕事始めの一服をしています。繊細な技を備えているととは思えない、腕っ節の太い男たち。タトゥーをいれている人も多数。ドイツのピアノ職人のほとんどはLudwigbergというヘッセン州の小さな街のピアノ職人養成所で学ぶそうですが、スタインウェイでは一からピアノ職人を育成するプログラムがあり、3年半の修業を経てスタインウェイ工場で働くプロフェッショナルになる人もいるようです。この日工場を案内してくれた方もその一人で、とても親切で真面目な女性でした。マイスター制度の面影がピアノ作りにも残っています。

(写真左)2時間に及ぶ見学の後、案内人のアンゲリカさんと。ほぼすべての工程を見せてもらいましたが、伝統的な手作りの工法は脈々と受け継がれている様子が分かりました。工場から連想されるベルトコンベア的な景色はなく、使い込まれた設備のなかで職人達がそれぞれの持ち場で黙々と作業しています。最終的なサウンドチェックはホールで行なわれ、熟練の4人の技術者によって厳密にテストされます。大ホールで力を発揮するスタインウェイならではのこだわりですね。

午後からは楽譜出版社との打ち合わせへ。内容はまだ詳しく書けませんが、持ち込んだ企画に対して最良の返事をもらうことができました。長い道のりの入り口に立ったばかりですが、少しずつ夢が広がります。 写真は最終日に撮影したハンブルグ港の夜景です。

クリムトとブリューゲルの絵&ウィーン楽友協会

ウィーンの美術館で観たクリムトとブリューゲルのコレクション。クリムトの「接吻」はウィーン観光のハイライトの一つです。クリムトが辿り着いたのはハプスブルクの栄光を偲ばせるような金箔、銀箔の色調。カメラは禁止だったのでお伝えできないのが残念です。他にはない独特な世界観に圧倒されます。写真は左から、歴史博物館の天井。中央がブリューゲル。16世紀の絵とは思えない面白さですね。人の仕草の描写が精巧で楽しい。

世界最高の音響を誇る楽友協会の演目はラフマニノフ作曲、ピアノコンチェルト1番とドボルザーク作曲、シンフォニー8番です。ポスターを見ると明日は内田光子のピアノリサイタルが予定されています。とにかく建物内部を見たかったので、30分前にチケット売り場へ駆け込み、残っていた5ユーロの立ち見席を購入。留学中に通ったドイツのオペラハウスには、立ち見席といってもたいていは簡素な腰掛けがあったですが、ウィーンのそれは文字通り立ち見。貴族文化の中心、容赦ないですね。演奏はまずまず良かったのですが、さすがに足が疲れました。

楽器博物館が面白すぎる

ウィーンの楽器博物館にはバロック時代から近代までの楽器コレクション、特にウィーンゆかりの作曲家と関わりの深いものが展示されています。時代を追って見て行くと楽器の改良が作曲家のイマジネーションを刺激してきたことがよく分かります。他では絶対に見ることが出来ない貴重な楽器ばかり。まずはギターの前身リュートやチェロの前身ヴィオラ・ダ・ガンバなどがある弦楽器の部屋から。

ウィーンの楽器博物館では弦楽器や鍵盤楽器の歴史を辿る事ができます。(写真右)ウィーンの楽器制作家シュタインのフォルテピアノ。モーツァルトは7才のパリ旅行でシュタインに初めて会い、その後も親交が続きました。チェンバロからピアノへと鍵盤楽器の主役が移った時代です。(中央)旅行用ミニピアノ。旅の多い作曲家に人気があり、モーツァルトの父レオポルドも購入したとか。筆立て付きで作曲するのに役立ちそうです。(左)ウォルター制作のピアノ。この時代になるとダイナミックの可能性がぐっと広がります。ウォルターはベートーヴェンからも注文を受けて、画期的なピアノを開発。ピアノソナタ「ワルトシュタイン」以降の作品に多大なインスピレーションを与えた楽器。

1930年頃にベーゼンドルファー初期のピアノが登場。それ以降、ウィーンのピアノ制作の主役を独占していると言っていいでしょう。エラール、ブルートナーなども置いてありましたが、写真はほとんどベーゼンドルファーです。インテリアの流行に合わせてピアノの外観が様々に変容しているのが面白いですね。この博物館、人も少なく半日くらいゆっくりと時間が潰せます。コレクションの本を買ったので、帰国したらレッスンでも紹介したいと思います。

ウィーンの楽譜店 & 国立オペラ座

ウィーンの街中にある老舗楽譜店を訪ねると、モチコピアノスクールでお馴染みの赤いくまさんを発見。ドイツのみならず、オーストリアでも広く使われているそうです。ウィーンで三泊した後、この楽譜の出版社を訪問します。お店の方のお話では EuropoelischeKlavierschule-ヨーロッパピアノ教本-という楽譜が広く親しまれているとのこと。ページをめくると、初めに黒鍵遊びから入るメソッドで書かれています。こちらも持ち帰って研究したいと思います。

今夜はウィーン国立オペラ座へ。当日券でマスネのオペラ「マノン」のチケットをゲット。フランスらしいamourな世界観にクラクラするも、この豪華絢爛なオペラ座の雰囲気は感動です。中央階段を上がるだけで特別な気分になります。でも当時は建築や演目が酷評され、設計士が自殺するなど波乱の歴史があるそうです。世界屈指の歌劇場オーケストラを有し、小澤征爾さんが芸術監督を務めたことでも有名です。

ピカソ展のオープニングパーティー

空気が冷たくて気持ちがいい冬の朝です。美味しいドイツの朝食を頂きハンブルクを出発。ピカソ展が開催されるブレーメンのクンストハレへ向かいます。有名な音楽隊の像は街一番の撮影スポットです。

ドイツの教会は美しく荘厳な空気が漂います。中に入ると音楽大学のレッスン中でしょうか、オルガンの音が鳴り響いていました。ブレーメンの美術館で開催されるのはピカソにとって特別な存在だったモデル、シルベッタさんをテーマにした企画展のオープニングパーティーです。

世界中から集められたコレクションの数々は圧巻です。ピカソって才能のカタマリみたいな人。どの作品も面白いしずっと見ていても飽きることがありません。パーティーにはシルベッタさん本人とピカソファミリーも来られていました。

懐かしのハンブルクに到着

今日は第二の故郷、ドイツからお伝えします。画廊を経営されている知人に通訳として同行中です。ハンブルクは高校生の時に初めて降り立った海外の地。リューベック音大に留学していた頃は何度もこの空港を通って日本とドイツを行き来しました。日本では殆ど活躍しない真冬のダッフルコートを着ているのですが、最近の福岡と比べたら暖かいくらいです。旅の後半は自由行動なので現地の音楽事情をリポートしていこうと思います。ご期待ください!

(写真上)パリ、ドゥ・ゴール空港でハンブルク行きの飛行機待ち。疲れがすでにピークで耳、喉が荒れてきました。生徒さんのお母様から頂いた蜂蜜100%飴を舐めてしのぎます。(写真下)ようやくハンブルク空港に到着。ここから空港に直結しているSバーンで中央駅近くのホテルへ向かいます。久しぶりに降り立ったドイツに懐かしい思いがこみ上げつつも、早く寝たいのが本音です。

福岡のピアノ交流会《めんたいワルツ》開催へ向けて

2014年目標の一つ、「大人の音楽ファン、ピアノファンのコミュニティを作る」

そろそろ行動に移そうと思っています。コミュニティの名前は福岡のピアノ交流会《めんたいワルツ》に決定。

 

大変有り難いことに、モチコピアノスクールでは昨年の新開校以来、4〜6歳のお子さんを中心に生徒数が増え続けています。昨年の12月にはクリスマス発表会も開催することができました。

 

一方で、ピアノ経験が長い大人の生徒さん達が集まる機会がなかなか作れないでいました。《めんたいワルツ》はアマチュア演奏家が出演するコンサートであり、交流の場です。ピアノ以外の楽器、歌でもオッケー。ゆくゆくは福岡の音楽ファン、アマチュア演奏家が集う会に成長させたいです。

 

第一回は3/29(土)ベニールカフェさんで開催します。文化とコーヒーの薫りが素敵な、赤坂けやき通り沿いのカフェ。

 

フェイスブックファンページで情報発信中です。

https://www.facebook.com/mentaiwaltz

 

【第一回 福岡のピアノ交流会《めんたいワルツ》】

日時:3/29(土)19:00〜

場所:けやき通り ベニールカフェ

参加費:1,500円(出演、見学)

美味しいコーヒー付きです。

感動のオーケストラ体験

「ボストン室内管弦楽団 福岡特別公演」が大盛況のうちに終わりました。出演後にはモチコピアノスクールの生徒さんたちがお花をもって会いに来てくれました。

 

みんな、ありがとう!!慣れないサインをしています(写真)

 

初めてオーケストラの音色を聴いた子供たちも多かったのではないでしょうか。会場を見渡してみると5歳の生徒さんが食い入る様にステージを見つめているんです。目に映っているのはどんな景色なんだろう。

 

「音楽って、ピアノって楽しいな。」「いつか、コンサートで弾きたいな。」そう思ってくれたら、今回のコンサートは大成功です。

 

明日から通常のレッスンがびっしり入っています。今度は子供達が頑張る番です。レッスン室で楽しみに待っています。

ボストン室内管弦楽団のコンサートに行こう!

1/19(日)の予定が入っていない方は是非、「ボストン室内管弦楽団 福岡特別公演」にお越し下さい!きっと素晴らしい音楽体験ができます。

 

ボストン室内管弦楽団はアメリカの音楽大学講師、博士課程、プロ奏者らで構成される若いオーケストラ。今回の福岡特別公演では私、望月とボストン室内管弦楽団がモーツァルトのピアノコンチェルト20番を共演します。モーツァルトが残した数少ない短調のコンチェルト。その味わいは格別です。最高〜!

 

 

若手の発掘、海外のアーティストと地元学生との交流を地元の企業グループが支援しています。まずはやってみようの精神から生まれたコンサートが、これからの福岡を元気づける音楽祭に大きく成長しそうです。その第一回目の記念すべきコンサート「ボストン室内管弦楽団 福岡特別公演」をお見逃しなく。チケットはモチコピアノスクールでも取扱っていますので、お気軽にお問合せ下さい。

反転授業について考える

反転授業=パソコンやタブレットを使い授業の動画を見て予習し、学校では個別に課題に取り組む授業方法。

 

アメリカや教育先進国の北欧で取り入れられ、成果が上がっているようです。生徒は授業をあらかじめ見ているので、学校では分からない所を重点的に先生から教わる事ができる。これが反転授業の大きなメリットです。予習を義務化している、とも言えますね。

 

反転授業をピアノレッスンに置きかえてみます。

 

ピアノのレッスンでは、「次はこの曲」と先生から課題が出されます。それを練習して先生のところに持って行き、アドバイスをもらいます。

 

予習→授業→復習の流れになります。学習の理想的な形ですね。ところが、それがなかなか難しい。

 

予習、すなわち練習がとても大変なんです。新しい曲の譜読みとなると「手つかずのまま一週間が過ぎてしまった〜!」なんて事も。

 

モチコピアノスクールのレッスンでは、宿題を出す前に曲を聴かせます。それから、引っ掛かりそうな箇所はその場で練習してもらいます。力がついてきたら、ヒントだけ与えて宿題に。

そうしておくと、練習さぼりからのレッスンの停滞はある程度防げます。

 

「ヒント→練習→レッスン→復習」これぞ、反転の反転なり〜!

 

学習の基本は刷り込み(インプリンティング)ですから。繰り返さない事には、覚えないのです。

 

例えば、スズキメソッドではテープを聴かせて耳から覚え込ませますが、これもインプリンティングの一つの方法です。幼少期に有効ですが、これだけだと読譜力は伸びません。ピアノの場合、他の楽器を弾くときよりも読譜力が必要なので、楽譜に慣れないことには予習がどんどん大変になってしまいますね。では、譜読みを助ける動画をタブレットで見れるようにするのはどうでしょうか。みんなが弾くメヌエットやブルグミュラーのレッスンを動画にする。上手く作れば役に立ちそうだけど、制作するのは大変です。

 

色々考えてみると、「反転授業」の考え方はピアノレッスンにも応用できそうです。デジタルツールの活用も含め、上手く取り入れて学習の好循環を作りたいです。

2014年の目標

2014年、初ブログでございます。旧年中はご購読下さり有り難うございました。本年も出来る限り皆様にとって役立つ情報、楽しい情報を発信していきたいと思っています。ピアノレッスンについてはもちろん、教育全般について幅広く話題を展開していきますので、時折このページを覗いてみて下さいね。

 

安倍首相曰く「今年はワクワクする一年にしたい」

ワクワクする一年。政治家らしからぬ抱負ですが、前向きな言葉でいいと思います。

 

モチコピアノスクールもレッスン内容をさらに充実させて、個性溢れる生徒さんとの出会いを楽しみにしています。

ワクワクしていま〜す。そんなワクワクする一年にするために、具体的な目標を作りました。

 

モチコピアノスクール、2014年の事業目標。

 

①ホールでコンサート形式の発表会を開催する!

スクール初のホールで行う発表会。生徒数も増えたのでそろそろかな、と思います。

 

②大人の音楽ファン、ピアノファンのコミュニティを作る!

大人の生徒さんがとても素晴らしい演奏をされるので、趣味のコンサートを企画したいと考えています。楽しくてゆるやかな繋がりを作れる交流の場にしたいと思っています。2、3ヶ月に一回のペースでまずは一年間やってみます。 

 

この2つの目標は、頑張れば実現可能なものだと思います。今年もモチコピアノスクールをよろしくお願いします!