2025/06/14
チラシをクリックすると拡大出来ます。 梅雨入りしてから一週間程、しとしと雨が降り続いている福岡です。生徒さんがピアノ教室に来る時間帯には晴れ間がでることを祈るばかりです。さて、そろそろ夏休みの予定も決まってくる頃かと思います。 モチコピアノスクールでは、8月10日(日)の午前中に福岡市科学館のサイエンスホールにて《めんたいワルツ...
2025/05/24
宇野健太さん、西川のばらさんとの「青春のピアノトリオ」が無事、終演しました。若く、フレッシュなベートーヴェンのトリオ一番。若き日を懐かしみ、情熱が蘇るブラームス。それぞれの青春を、素晴らしいメンバーと一緒に描くことが出来ました。宇野さんは初共演だったのですが、情熱と知性を持ち合わせ、バランス感覚にも優れた名手でした。西川さんとは以前にリサイタルでの共演がありましたので、安心感があり、強く深みのある美音は今回も輝いていました。このような素晴らしい演奏家が福岡にいらっしゃるというのは幸運です。そして、長年の教え子は譜めくりデビューで、頑張りました。 FFGホールで開催するにあたって、数社からサポートを得て実現したコンサートでしたので、これもまた幸運。演奏会後、お客様や聴きに来て下さった生徒達からも色々と感想をもらって励みになっているところです。ピアノスクールなので、周りにはピアノファンが多いのですが、室内楽もエキサイティングなので、この楽しみも伝えていきたいです。是非、次回も生の音楽を体験しにコンサートホールへお越し下さい。ありがとうございました。

2025/04/28
ブラームスの音楽。皆さんはどのようなイメージを持っていますか。重厚な和声、精緻なアンサンブル、ロマンティックで情熱的な音楽。演奏家にとって、室内楽の分野でも多くの功績を残したブラームスはとても親密で特別な存在だと思います。1833年、ハンブルク生まれ。経済的には困窮しながらもピアノ演奏、作曲法を身に付け、シューマンの手助けもあり次第にその才能を開花させていきました。筆者が在籍していたリューベック音楽大学はハンブルクからほど近い古都で、季節は5月頃だったと思いますが、学校をあげて「ブラームス音楽祭」なるものが開催されていました。北ドイツはブラームスのゆかりの大地です。そんな遠い記憶も重なって、特にブラームス作品に取り組む時には気合が入るのかもしれません。 今回のコンサートで演奏するピアノトリオ第一番は、21才という若さで作曲され、その後、老年になったブラームス自身の手により改作されました。有名な冒頭、メロディがピアノ、チェロ、ヴァイオリンへと重なり進んでいくシーンには若いエネルギーが漲っています。ブラームスもこの作品に再び手を入れるにあたって、青春時代を思い起こしたのではないでしょうか。 【Beethoven & Brahms 青春のピアノトリオ】 5/17(土)FFGホールにて14:00 開演 チケットはこちらから
2025/03/24
久しぶりのブログ更新です。気温のアップダウンはありましたが、ようやく暖かさが安定して春を感じています。桜の開花も間もなく、だそうですね。...

2025/01/27
ピアノを始めたい方、ピアノを再開したい方、音楽をとことん楽しみたい方へ。モチコピアノスクールの大人のレッスンも人気上昇中です。当スクールには経験豊富な講師が複数名在籍しており、初心者から上級者まで、さらには演奏家を目指す方やピアノ指導者の方のレッスンにも対応しています。...
2025/01/04
新年がスタートしました。皆さん、あけましておめでとうございます。ブログを書くこと、何年になるでしょう。10年前のブログを読み返してみると、懐かしいですね。初々しさ全開です。かれこれスクールが開校してからも10年以上経っていますが、新しいことにもチャレンジしていきたいですね。...

2024/09/25
今週末、警固教室で開催する音楽の話「J.S.バッハの生涯と音楽」に先立って、少しだけ記事を書きたいと思います。...
2024/09/15
警固教室にて3回目の「音楽の話」を開催します。どのようなイベントかというと、学びあり楽しみありの気軽なサークル、といったところでしょうか。クラシックファンはもとより、ちょっと音楽の世界を覗いてみたいな、という方もウェルカムです。また今回から学生さんは参加費は1,000円とお手頃です。音楽の話を広げていくと、宗教や戦争といった当時の社会情勢、つまりは世界史に繋がる点も多いので、高校生にもおすすめです。 さて今回のテーマはバッハの生涯と音楽。テーマが広く深すぎる上に、お話はけっこう脱線してしまうと思いますのでご了承ください。しかし、演奏はしっかり致します。フランス組曲3番に加えてインヴェンション、シンフォニア、平均律からそれぞれ選曲したプログラムです。ごゆっくりお楽しみ下さい。

2024/07/28
うだるような猛暑の夏休み。それでも元気な生徒達は夏休みの作曲ワークショップ「モーツァルトと遊ぼう」に集まりました。まずはモーツァルトのメロディやハーモニーの作りを簡単に説明して、さっそく「さあ、モーツァルトのように想像の翼を広げていこう!」といきたい所ですが、ほとんど全員が作曲は初めてです。もちろん白紙の楽譜の前に、戸惑っています。そこで今回は、8小節のコード進行を2つ用意しました。そのコードの上にオリジナルのメロディを作るという課題です。一つ目は、スリーコードのみ。二つ目は六度のマイナーも入れて、少し変化を多めにしました。 「どうすればいいか、分からないよ」という反応が多い中、当たって砕けろの精神でどんどん試している子も。少しアイディアを与えたり、訂正を加えて、メロディづくりのヒントを得ていった子供達。最終的にはどうにか2つのメロディーを完成させました。曲を作る上でも、やはり良く聴くことが大切です。聴いてイメージするのです。そうすれば、少しづつ音が聴こえてきます。子供達が考えたものではっと驚くメロディが生まれることもあります。偶然なのか、必然なのか。そのメロディはその子の性格を映している気がします。今回のワークショップでも分かったように、楽譜を書けた方が絶対に良いのです。ソルフェージュをしっかりやっておくと、ただピアノを習っているよりも広がりがあります。まだやったことがない方はモチコピアノスクールで楽しく一緒に勉強しましょう。
2024/07/22
ピアノを習っていると、楽譜を読むことになります。その楽譜には例えば、Allegro(活き活きと、速く)Crescendo(しだいに強く)などイタリア語による音楽用語が用いられています。作曲家がイタリア出身ではなくても、モーツァルトやベートーヴェン、ショパンだってイタリア語で書いています。これは、ヨーロッパのあらゆる文化がカトリック世界の中心であるイタリアから生まれていることに関わっているのです。絵画や彫刻、建築などと同じく、イタリアは音楽の中心地でもありました。フランスやドイツの宮廷には多くのイタリア人音楽家が招かれていましたし、ヨーロッパ中の有能な音楽家はイタリアへ留学しました。 さて、楽譜に音楽用語が記譜されるようになったのは、16~17世紀頃のバロック時代。まずはテンポ表記から始まります。テンポといえばすぐに曲の速さを連想しがちですが、それよりも、アレグロやアンダンテ、レントといったように「雰囲気や性格」を伝えるためにイタリア語で記譜されるようになったと考えられます。それらのイタリア語が用いられるうちに、楽譜上での速度表記として広まっていったのです。偉い人達が集まって「今後は速い曲にはアレグロとつけよ」などと決めた訳ではないのです。古典派の時代になると、作曲家のアイディアを奏者に伝えるために、フォルテやピアノ、クレッシェンドなど強弱記号が記譜されるようになります。この頃には鍵盤楽器の主役はチェンバロからピアノに移行しており、その最大の特徴とも言うべき「強弱の変化」が重要視されるよになってきました。そして、ロマン派の時代にはテンポと強弱に加え、フレーズやアーティキュレーションまで、さらに細かく記譜されるようになっていくのです。 そもそも、五線紙が用いられるようになったのは13~14世紀のこと。今のように通信が発達していない時代。ゆっくり時間をかけて、私達が目にしている楽譜のカタチが作られていったと思うと、一枚の楽譜に壮大なロマンを感じてしまうのです。

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